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MRIっていっぱいあるけど何をみるの?

MRI画像といっても種類が多すぎていったい何を見たらよいのかわからない。

MRI画像って一体何種類あるの?

何を見たら良いの?

T1とT2の違いって?

DWIっていつみるの?

FLAIRってどういった特徴があるの?

画像をみるうえで、そのような疑問を感じる方は多くいるのではないでしょうか。病院でもCTは画像がひとつなのに、MRIは種類が多すぎて何をみたらよいのかわからないという声をよく聞きます。

また、回復期病院などではMRIそのものがなく、普段の臨床場面でも意識してみることがないのが現状ではないでしょうか。

みてわからないものはスルーしてしまうのが当たり前だと思います。僕もMRI画像を理解するまでは正直見る機会は少なかった記憶があります。でも、どの画像が何をみつけるうえで重要か、この要素を知れば自然と選択する画像の幅は限局されるし、臨床みた中でも「ああ、こういう症状がある場合ってここに障害がありそうだし、それをみるのにはMRIのあの画像だな」って判断できるようになります。

そうなれば無駄な画像をみる時間も省けるし、必要な情報量をすぐにみつけられるので効率的です。

ここでは、MRI画像の種類について説明し、それぞれの画像の特性についても触れていきたいと思います。

まずはDWI(拡散強調画像)から

前回の ”時期による脳画像の見え方の違い” でもお伝えしたように、脳梗塞の発症初期にはこのDWIをまずは確認することから始めます。

●DWIの特徴としては

があげられます。

脳梗塞の診断があれば必ずみるという習慣づけをしても良いかもしれませんね!!

●次にT1強調画像です。

みてわかるように画像がCTよりも鮮明で、より細かな脳の局在を見るうえでは重要になる画像です。特徴として脳萎縮や脳室拡大などの器質的変化に対して診断として用いることが多いです。

●次がT2強調画像です。

あまり臨床場面で多くみる機会がないかもしれませんが、脳浮腫の判断や、腫瘍などをみる上では重要な画像になります。

以前、急性期在籍時には脳腫瘍により、急激に症状が変化し、それまで運動機能の大きな問題(運動麻痺など)がなかったにも関わらず、次の日には麻痺が進行し、経過をおって画像をみると腫瘍の拡大を認め、運動機能に直接影響を及ぼしていたといった症例を経験することがありました。

そういった意味でも腫瘍や浮腫の影響などを考慮した介入の際にはチェックする必要がありそうな画像になります。

●最後にFLAIR画像です。

T2で白くみられてた水分を黒くした画像という捉え方でよいと思います。そのため、脳室周囲の病変をみつけるのにすごく重要になります。認知症のケースや脳の虚血がある場合には画像としてもみやすい画像になります。

●その他、T2スターや脳血管をみるMRA(magnetic resonance angiography;磁気共鳴血管造影法)があります(MRAについてはまたの機会に)。

このようにMRI画像をとってもどの疾患やどの症状から予測して何をみるかを頭に入れながら必要な脳画像を抽出できるようにしておけば、画像をみる時間が一気に短縮されると思います。

一度脳画像が読めるようになれば忘れることはありません。そして、そこから臨床思考がより具体的に広がっていくことでさらに学習効果を高めてくれます。

そのためにまずは脳画像をみる機会や回数を増やしていく必要があります。

参考にしている脳画像ブログはこちら!!

http://reha-idea.com/

今後、RehaNusセミナーではこのように脳画像の基礎的な見方からそれを臨床応用していくためのポイントをお伝えしていきます。実際の症例を通してまずは脳画像に慣れることから一緒にはじめてみませんか?

是非興味のある方は参加してみてください!!


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