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最初にみるべき脳画像は!?

 脳画像をみるときに一番に困るのが、その圧倒的な量の多さ!!

まず何からみれば良いのかがわからない。そんなことを臨床現場ではよく聞きます。

いちいち全部みてたらキリがないし、かといって何からみれば良いかもよくわからないし・・・。

 そんな悩みをもつ方々は多いのではないでしょうか?では何を基準にみるべき脳画像を選んだら良いのか、私はまずみるべきポイントは疾患ベースからはいることをお勧めします。

 えっ、疾患によってみる「脳画像」って違うんですか?そう思った方々のためにまずは初歩的な見方ついて説明していきます。

図1

 脳卒中には、大きく分けて

       1.脳梗塞、2.脳出血、3.クモ膜下出血の3分類に大別されます。

 脳梗塞はその名の通り、血管が梗塞(詰まった)ことによる障害で、その中にも血管の詰まり具合や原因によって分類されています(今後、説明予定)。

 脳出血は血管が破れることによる障害で、出血量や血腫の広がりで同じ疾患名(例えば視床出血でも、麻痺がでるorでないケースや意識レベルの低下が異なることなど)でも症状の違いが見受けられます。それら症状の臨床所見をより明確に判断するためには・・・

 脳画像がひとつの指標になります!!つまり脳画像をみることができれば、その方の臨床症状をより明確にし、やるべき評価や治療の内容が判断されやすくなります。では、それら疾患によりみるべき画像は一緒なのでしょうか?

 種類や原因が違えば、当然脳画像もひとつでは判断できなくなります。

どの症例さんにおいても脳卒中を発症された際に初めに撮影するのがComputed Tomography(以下;CT)画像になります。

 CT画像の特徴としてはなんといっても、その撮影の早さ!!脳卒中発症初期はできるだけ早期の発見が良いとされており、もし脳梗塞がみつかった場合、すぐに手術をすることで、本来麻痺がでる可能性のあったケースが、麻痺も回復し、以前と変わらない生活を送れるような症例も場合によってありますので、DrもまずはCT画像を通して脳卒中を把握することをします。

 まずは、臨床場面でもCT画像から脳の状態を把握して、必要があれば見るべき「脳画像」の選別を行っていく必要があります。

 では、CTは下の画像の中ではどれにあたるのか?

次回はCT画像の特徴を踏まえた上で、疾患分類の違いによる「脳画像」のみるべきポイントお伝えしていきます。

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